黎の軌跡シリーズの各プラットフォーム版の違いのまとめ。2024年現在、暁の軌跡・閃の軌跡NWには黎の軌跡の新キャラは実装されていない。
『黎の軌跡Ⅰ・Ⅱ』機種間の違い一覧
機種 | 発売元 | 高速モード | スペック |
---|---|---|---|
PS4版(無印) | ファルコム | 〇 | △フルHD/30fps・可変60fps |
PS5版(無印) | ファルコム | 〇 | 〇4k/30fps・可変60fps |
PC版(無印) | NISA | 〇 | ◎無制限/30・60fps~最大360fps |
Switch版(for) | ファルコム | 〇 | ✕ 不明/30fps |
※PCでは「黎の軌跡Ⅱの日本語版」は未発売
🐤どれがオススメ?
『黎の軌跡』はPS4でもかなり重めの作りなので、スイッチ版はスペック的に少し厳しい。選べるならPS5版かSteam版がおすすめ。
PS4/PS5版:黎の軌跡Ⅰ・Ⅱ
販売元:ファルコム
PS4版は当初30fps固定でパッチ後可変60fps・ハイスピードモードに対応。PS5版は最初からパッチ適用済み(PS5版の改良がPS4版でも無料パッチ提供されたという流れ)でゲーム的変更点は無し。
PS4を持っていてPS5を保留中の人はPS4版で十分とも言えるが、将来的にPS4→PS5版の移行をしたい場合、DLCとトロフィーに注意点がある。(セーブデータおよびトロフィーの移行について)
また、可変fpsだと処理の重いところではガクガクしてしまうということなので、少しでも快適に遊びたい&特典DLCが欲しければ最初からPS5版がお勧め。
PC(steam)版:黎の軌跡
日本語版販売元:NIS America
- PS5版ベースの移植
- ハイスピードモードあり(調節可能)
- 高FPS(60/120~無制限)・高品質設定可能
- 日本語版Ⅱは発売されていない
- Steam Deck互換性:確認済み✔
PC版はNISAとCLEで日本語テキストのライセンスの奪い合いをしている状況だが、今回は「NISAが勝ったものの、早期には英語ローカライズが間に合わないので日本語版だけ先に出す」という対応になった模様。開発はPH3(おなじみのDurante氏)なので、結果的にPCでやりたい日本ユーザーには好待遇になっている。
黎は従来の軌跡よりアクション要素が強く、PS5でも60fpsは完全固定できていないので、fps・グラ至上主義者なら一番良い環境。キャッシングで高速化を図っているので、他のゲームに比べてメモリ消費が激しくなるものの、メモリが十分(32G以上)あるならHDDにインストールしていてもSSD並みにロードを爆速にしてくれる(機能を無効化することもできる)。TIPS表示で十秒待たされていたところがほぼシームレスになるなど、劇的にプレイフィールが変わるので、ぜひ試してみて欲しい。
『黎の軌跡Ⅱ』のPC版は今のところ、CLE版の台湾語/韓国語版しか発売されていないのでNISA(英語/フランス語)が権利獲得した可能性が高い。
CLE版は仕事が早く・軌跡ファンの自社スタッフが直接ローカライズを監修しているので特に台湾語の翻訳品質が良い(らしい)・価格が安価だが、PC版としての品質はベタ移植気味で微妙。
NISA&PH3は(PH3側のこだわりで)fpsやグラフィックの向上などがあり、プログラムの品質は優れているが、発売が遅い・NISAは外注しているだけなので翻訳の評判が悪い・価格が高額という良し悪しがある。
N-Switch版:黎の軌跡Ⅰ・Ⅱ for Nintendo Switch
販売元:ファルコム
- ハイスピードモードあり
- DLC33種を同梱
- Ⅱの発売は2024年7月
- 30fps・グラフィックとロードは劣化
- DL版容量:8G
2024年3月・ファルコム公式からの発売。
ファルコムからSwitchに移植される軌跡としては「那由多の軌跡」に続いて二作目。軌跡の移植はこれまで、NISAやCLEが他言語版を作るついでにSwitch版を開発する権利も売っていたようなのだが、「黎の軌跡シリーズのSwitch版を出すライセンス」は自社で確保していたか、協議があったものと思われる。
PS4版の重さやイースSwitch版の評判を見るに、正直出せるのか半信半疑だったのだが、イースをマルチリリースしたことで公式で出せるレベルのノウハウが確保できたということだろうか?
12月から体験版が配信されている(引き継ぎ対応)のでグラフィック・ロード周りが心配な人は試した方がいいだろう。ゲーム的な追加要素はない模様。
「携帯機で軌跡を遊べるプラットフォーム」としては他にSteam Deckがあるが、現在のところSteam版黎Ⅱは発売予定がなく、スイッチ版は発売が確定。またSteam Deckは閃ⅡⅢにも非対応※なので、環境的にはスイッチの方が優位となっている。
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過去作に出てくるキャラクター
今作は新しい地方・新しい主人公で始まるので、比較的新規でも手に取りやすいという宣伝がされていたが、過去作のキャラクターが大量に登場するのは従来通りなので、興味が出てきたら過去作をやってみるのもいい。(空は色々厳しいが…)
フィー&トワ→閃の軌跡シリーズ
銀&黒月関連→零/碧の軌跡
ジン&ヴァルター&キリカ→空の軌跡 FC/SC
レン→空の軌跡 SC/the3rd
スウィン&ナーディア→創の軌跡
Steam:軌跡シリーズが快適にできるPCの相場はおいくら万円?
黎の軌跡は現状の軌跡シリーズの中でもっともスペックを要求される。Steam版の推奨スペックは以下の通り。
- OS: Windows® 10
- プロセッサー: Intel™ Core i7-3770 or AMD Ryzen™ 5 1600
- メモリー: 16 GB RAM
- グラフィック: GeForce GTX 1060 6 GB or AMD Radeon™ RX 580
と書かれても、PCオタクじゃないとわからないので、ざっくり説明。
PCゲームに書かれているスペック表は、この型番通りのものじゃないとダメというわけではなく、これ以上なら問題なく遊べるという指標。
CPUのi7-3770は2012年発売のiシリーズ第3世代CPU。2023年最新は「13世代」で10世代も差があり、1万円で買える最安グレードのi3-13100Fにすらボロ負けしている程度。
GTX 1060-6Gは2018年発売でそこまで差が付いていないが、3~4万円代のRTX 3060/4060以上を買えば確実に上位品。
どちらも先頭の番号が「世代」で後ろの番号が「グレード」となっている。 グレードが高いほどその世代で性能がいいが、世代が進むごとに大体1グレード分上がるとされており、5世代以上も進むと最低グレードにも劣るようになる、というもの。
ということで10年前のミドルハイくらいが想定されており、今の最新世代デスクトップPCならミドルクラスでも十分オーバースペックになるというゆるめの指定となっている。
具体的には、デスクトップなら本体12~15万円(+モニタ・マウス・キーボードで+3万円~)から。※4kで~、120fpsで~とか要求が高ければその分跳ね上がるので、とりあえずフルHD・60fps安定すれば満足な人向けの試算。
PS5よりは高いが、暁でのFESキャラ(天井20万円)課金よりは安い。
なお、ゲーム用途で中古PCやノートPCは、初心者はやめたほうがいい。PCは旧型の中古が大して安くならないという特殊な市場なのでデスクトップなら普通に最新型のBTO(組み立て済み)の方が「値段変わらず性能段違い」という感じ。ノートはパーツ交換しにくいことをいいことにSSD容量が512MBから1TBになっただけで30万円クラスとか、価格設定がめちゃくちゃなので初心者がコスパのいい買い物をするのは難しい。まあ面倒くさければやはりPS5。
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