雛鳥ブログ

主に「英雄伝説 暁の軌跡」の攻略

DMM版「暁の軌跡モバイル」

2020 5/7 にDMMでのサービスが新たに始まった。DMM版はPCでもプレイできる。このご時世で暇だったので、プレイの感想など。

 

akatukim-dmg.ujj.co.jp

インストール

まず「DMM GAME PLAYER」というクライアントをインストールさせられる。単体起動はできず、必ずこのクライアントを通さないとならないようだ。

DMMアカウントを持っていなければ取得してログイン。スマホ版と連携したい場合、ややこしい仕様があるので後述のリンク参照。

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画面はこんな感じ。えっちいゲームは一切やってないのにデフォルトで「R-18ゲームへ」と表示されてるあたりDMMの本業が滲んでいるというか……。ちょっとアングラ感があるが、暁くんのゲーム内テキストの方がアレなのでまあ……。

 

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色々自動アップデートがあって無事起動。初回ダウンロードは30分近く掛かった。PS4のアプデ事情になれてるとどうということはないが、基本無料だとプレイ断念する要因になるので改善してもらいたいところ。

 

連携について

 Android/iOS版の「暁の軌跡モバイル」と相互でデータ連携が可能。(スイッチ版には非対応?)ただし、「スマホアプリ版で始めたデータをDMM版で連携したい」場合は、DMM版で新たにゲームを始めてしまうとそのアカウントでは連携できなくなるという罠があるので、連携したければ、最初にスマホのアプリ側から設定しないとならない。(詳細ページ

当然ながら、PC/PS版「暁の軌跡」との連携は不可能。完全に別ゲーなので。

 

ロード・動作

 クライアントの立ち上がり(ウインドウが表示されるまで)が異様に重い。クリックが反応しなかったか?と思って再度クリックしても起動中と表示されるだけ。初回は2分ぐらい経った頃に起動する感じなので、焦らず待とう。

ゲーム中のロードは気持ちPC/PS版より早いが、初期モバイルよりは遅くなっている感じ(ツイッターをみると直前の大型アプデのバグの可能性あり?)。読み込みでややカクつく部分もあるが、許容範囲。

 

操作性など

 基本的にモバイル版そのまんま。右クリックができない&戦闘中のクラフト使用や装備の付け替えでいちいち確定ボタンをクリック(タップ)しなければならないので、操作しにくい。PC&PS版に慣れているとちょっとイラつくかも。

その代わりモバイル版は探索が基本ない&戦闘はハイスピードモードがあるので、相殺しても総合的なサクサク感は若干モバイルの方が良いという印象。

 

グラフィック・サウンド

 モバイル版の素材は基本的に無印の暁の軌跡をそのまんま流用しているので目新しい部分はあまりない。(お祭りシャーリィなど謎の微修正が行われているものもあるが、モバイル限定衣装みたいなのはない)

減量のためか音質や画質は粗くなっている。個人的にはOPログイン画面がしっとりした曲なのに対し、アゲアゲな曲に変更されているのは良変更に思った。これから修行にいくのだからテンションあげていかないとね。

 

序盤のバランス

 恒常のログボ2・3日目(どのタイミングで開始しても全員がもらえる)で、甚平ナハト★5とロイド★5がもらえるため、序盤は明らかに本家より難易度が下がっている。(本家ではロイド★4)

本家では序章~第一章訓練のスコットやクルツに虐められて投げ出す人もいるが、わりと下手な人でもそこまでは問題なく進められるのではないだろうか。

ただ、最新の限定キャラを取って俺TUEEEする場合は、モバイルは火力がマイルド調整されているので、インフレしまくりの本家の方が強さを実感しやすいはず。

 

これからは本家暁とモバイル版どっちがオススメか?

 結論からいうと軽く触ってみる分にはモバイル版をオススメできるが、DMM版をPCオンリーでやるのは微妙。完全無課金~低頻度(数万程度)の課金者には本家版の方がオススメ。

 

モバイルオススメポイント

 ・暁の序盤ストーリーとオリキャラだけ把握しておきたい人向け

 上に書いたとおり、序盤のバランス面が緩和されているのと、面倒な探索パートが省略されているため、戦闘→読む→戦闘→読むだけで進めることができる。適当にスマホぽちぽちしてるだけで進められる点は嬉しい。

 暁とモバイルのストーリーの違いは今のところ最初のカンパネルラ戦だけなので、軌跡ファンとしてチェックだけはしておきたいという場合はモバイルがお手軽。

  ただし、ストーリーは本家暁でも完結していない(10章中7章まで?)ので、序盤を超えると話が全然進まなくなってしまう。最新まで早く読みたい場合は本家で分隊経験値上げに専念する方が近道。

 

・甚平ナハト・アリオス・アリアンロード・通常みっしぃなどが使える

 本家暁は最新ピックアップキャラ以外が使い物にならないという世紀末ゲーと化している上、常設ガチャの手入れや旧キャラの復刻がほとんど行われない。このため初期の限定衣装の大半が入手不可で、新規に始めて好きなキャラの衣装をコンプするのは困難~手遅れという状態。

 モバイル版では(時間の問題ではありそうだが、)まだそこまで深刻ではないし、LEという高級枠で「キャラ入手自体は容易だが、育成を制限する」というデザインになっており、恒常ガチャやイベントで入手できるキャラの幅も若干多くなっている。

そもそも好きなキャラクターを入手できないとこのゲームを続けることはできないので、この点がモバイルでもっとも大きい魅力と言えるかも。

ただ試験班4人の衣装のうち「甚平ナハト」はログボでいつでも貰えるのだが、他の3人は正式サービス開始時の予約特典だったので、DMMからの新規ユーザーは貰えない模様。再配布はあるんだろうか? www.gamer.ne.jp

  

 ・独自の改良点もある

 モバイルは単なる本家の簡易版というわけではなく、「暁の軌跡」を素材とした、MOD・改造ゲーみたいなイメージ。

改悪やバグで台無しになっている部分もあるが、

  • ガチャチケが頻繁に配られるのでガチャが沢山できる
  • グレンみっしぃやBCの入手量が上方修正
  • メイン5隊/塔/道/武術で別々にパーティ編成を記憶しておける
  • 試練の道で助っ人を借りられる
  • 分隊レベルアップ時、残りAP回復が無駄にならない
  • 所持すると一枚絵でキャラが点灯していくアルバム(図鑑)

など、本家でもやって欲しいと思える細かい良変更も多数ある。本家は定食化(イベントのローテーションが固定)してしまっているので、今カオスとライブ感を楽しみたければ断然モバイル。

 

 

モバイルダメダメポイント

・日本語ローカライズ不足、バグが多い、全体的に雑

「バス停伝説」のように本家もわりと変な部分が多いのだが、モバイルの新規メッセージは改良どころか悪化していると言える。明らかに自動翻訳だろう…というテキストがサービス開始時からそのまんま放置されており、普通にプレイしているだけで気づくような解放条件や報酬枚数の食い違いが散見される。台湾版の「星之軌跡」が直接的なベースのようなのでそこが影響しているのかもしれない。

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つまり…どういうことだってばよ?

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オネエ・ナハト

  幸い?メインシナリオは本家日本版をコピペしているようなので、全編この調子なわけではない。

www.nicovideo.jp



 

・飽きる

 探索パートが無くなっているのは良い点にも上げているので矛盾するようだが、これによってストーリーイベントなどがとっとと終わってしまい、本当にガチャと戦闘しかすることがない。更に戦闘はUIの悪さで自動放置が基本となるのでなおさら飽きやすい。ゲームとしてはPC版でいう「戦闘訓練」と「無限の塔」の水増しVerを延々とこなすことになるデザイン。

 

どちらとも言えないポイント

・課金バランス

 現金・有償BC限定の有利要素が本家版より多く、課金催促が激しい。特に3000円の「永久パス」や稀に7000円で「5万BCパック」が販売されている(本家の通常レートは10000円=7800BC)ので完全無課金には辛い格差がある一方、初期投資を厭わない微~軽課金者にはわかりやく優越があるので課金ゲーとしては自然な在り方ではある。

とはいえ、パスを除けばメインストーリーに直結した課金システムではなく、一部のエンドコンテンツ要素の上位勢に入れるかという話なので、初期に言われていた「課金圧が高い」というのは正確ではないように思う。

「好きなキャラだけ取ってストーリー見れればあとはどうでもいいゲーム」と捉えるなら、育成を急ぐ必要もないし、誰でも推薦状の供給が少ない分、恒常LEの存在やPU確率が若干高めという救済もあり、一概に悪いとも言えないバランス。

 

・キャラ属性制限塔/補佐システム

 モバイル版では、無限の塔の隣に「火と地」とか、2種の属性縛りの塔が建造されている。この塔を攻略するためにメイン以外のキャラも育成する必要が生じている。また、キャラ一人につき別キャラを最大8人まで「補佐官」として装備扱いできる。

暁ではメイン8人、「試練の道」要員24人以外のキャラクターを活かす場所がないので、キャラを多く育てて活かしたい人には嬉しい要素かも知れない。ちなみに属性縛りは他のソシャゲではよくある要素。

 

総評

 結論として、DMM版はスマホメインで併用したいというスマホユーザー向けで、PCオンリーの人が始めるには少々訴求力に欠けるかと思う。DMMプレイヤー必須というのもあまりお手軽ではないし。モバイル版ならではの魅力もあるが、PCメインでじっくり派ならストーリーやキャラの実装が先行して進んでいる本家でいいかなぁという感じだった。