アニメもやっていることだし、予習がてら/久しぶりに「閃の軌跡」シリーズをⅠからやろうかなとか思ってる人向け記事。
暁の軌跡には閃キャラも実装はされているが、ストーリーには一切でてこない(あくまで暁は零碧の外伝)という位置づけ。
- 『閃の軌跡Ⅰ・Ⅱ』機種間の違い一覧
- 『閃の軌跡Ⅲ・Ⅳ』機種間の違い一覧
- 『創の軌跡』機種間の違い一覧
- Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ→創の順でやらないと駄目?
- 【Steam版】閃以降の軌跡シリーズでお勧めのコントローラ
- その他関連作品
『閃の軌跡Ⅰ・Ⅱ』機種間の違い一覧
ファルコムのタイトルは、「オリジナル以外は、他のメーカーとライセンス契約して、それぞれ各自で特色を付けて売っている」という感じなので、なかなかカオスなことになっている。
機種 | 発売元 | 高速モード | スペック |
---|---|---|---|
PS3・VITA版 | ファルコム | ✖ | ✖記載なし |
PS4版(改) | ファルコム | 〇4倍 | 〇最大4k/60fps |
steam版 | XSEED | ◎2~6倍 | ◎無制限/60fps~無制限 |
N-Switch版(改) | CLE | 〇4倍 | △記載なし |
PS4(PS5)版:閃の軌跡Ⅰ/Ⅱ:改
販売元:ファルコム [2018-]
- 公式製(開発はアートディンク)
- トロフィー/クロスセーブあり(PS3/VITA版と共有)
- ハイスピードモードあり(フィールド2倍、戦闘4倍)
- パフォーマンス改善:最大4k/60fps/ロード高速化
- DLC初期同梱
- Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ(PS4版)のデータ周回・連動特典あり
- PSPLUS「ゲームカタログ」対象タイトル
軌跡における「改」は、EVO系のようなデザインの大幅変更やボス・イベントの追加というようなリメイク的な追加要素はなく、よくあるリマスター+便利機能追加に留めている、完全版・微向上版みたいなニュアンス。
トロフィーは共通なので新規の追加はなし。DLCは店舗系以外ほぼ全部入ってるのでお得。steam版の良い部分を取り入れた感じで、かなり遊びやすくなっている。全く同一かというと、steam版ほどのハイグレードな設定はできないが、PS3世代のアセットを高精度で表示してもたかが知れているので、必要十分。
オリジナル版閃の軌跡Ⅰ・Ⅱ(PS3/VITA)のセーブデータも読み込むことができ、また、閃の軌跡Ⅲからデータを読み込むと、1周目から「30万ミラ・絆ポイントMAX・おまけ衣装」の周回特典が開放される。(なくても2周目で開放可能)
ファルコムのPS4版タイトルは全部PS5で遊ぶことが出来るが、〇✖決定逆問題がある。全部やるつもり or 特典が欲しければⅠ~Ⅳ+創まで5作セットのコンプリートボックスも選択肢。
PS4版『閃の軌跡Ⅰ~Ⅳ&創の軌跡コンプリートBOX』(Amazon)
PC版(Steam/DMM):閃の軌跡Ⅰ/Ⅱ(無印)
日本語版販売元:Ⅰ・Ⅱ…XSEED Games [2017-]
※Ⅲ・Ⅳ…NIS America 創…クラウディットパレードエンターテイメント
- ハイスピードモードあり(フィールド・戦闘2~6倍で調節可能)
- PC版Ⅰ/Ⅱのデータ連動特典あり
- DLCは別売り
- 英語字幕・音声あり(切り替え可能)
- 英語ベースで、一部日本語化不完全・一部移植が雑
- 高fps(30/60~無制限)・解像度選択・高品質設定可能
- Ⅰにはゲーム内ボタンコンフィグがなく日本語は〇決定、英語は×決定固定
- Steam版は実績あり
- Steam Deck互換性はⅠ:確認済み✔/Ⅱ:非対応
- DMM版は『DMM GAME PLAYER』必須
タイトルに「改」は付いていないが、PS4版はこれを元に作られたという経緯のため、Ⅲの連動特典なし&DLCが別売りなことを除けば実質「改」+α相当。
“Durante”氏という神Modderが担当しているので細かい部分まで行き届いた改良が施されている。後継作で当たり前の機能となった「ハイスピードモード」は元々このバージョンの新機能で、公式版の他シリーズにも簡略化して取り込まれている。
PCゲーマーにありがちだが、「詳細な設定ができるほどいい」という志向のようで、グラフィック関係のオプション設定は全バージョンの中で一番豊富。固有のものとしては、特に視野角(カメラの引き)とハイスピードモードの速度を設定できるのが便利。
ただし、元々英語オンリーで発売されていたのを後から日本語音声に対応したので、画像直書き系の文字や設定UIが一部英語なのと根本的なPCソフトとしての設計は微妙。(セーブデータの保存フォルダがCドライブユーザー名フォルダ直下固定、ウィンドウモードでマウスカーソルを画面外に出せず、切り替えがTABキーなど。日本語圏ではフルスクリーン強制や、勝手な位置にセーブフォルダを作るゲームは絶許対象)
また、Ⅰの決定ボタン問題は、英語版EXEと日本語版EXEが別々にハードコーディングされていたため、対応できない模様。Ⅱ以降には全ボタンコンフィグがある。
基本UIやセリフに関してはこの通り問題ない。
逆ローカライズの雑さは、暁モバイルやNWのあれこれを「まあこんなもんか」と受け入れられる人なら大分マシに感じられる程度。
一昔前のエントリークラス(GTX650ti以上)でも動作するのでゲーミングPCを持っているなら高品質設定で遊べる便利さが優るだろう。
【Steam版とDMM版の違い、その他のPC版について】
CLEから「steam版・閃之軌跡:改」も発売されているが、これは台湾語(繁体字中国語)と韓国語+日本語ボイスのみのサポートで「日本語テキスト」は入っていないので注意。無印版の方を買おう。
どうもファルコムは「対応言語」ごとの契約をしているらしく、日本語はアジア言語に強いCLEと英語中心に対応するNISAとの取り合いみたいになっている。
DMMでは閃の軌跡Ⅰ~Ⅲまでが配信されているが、「空」と違っておま環が結構ある「DMM GAME PLAYER」を使わなければならないタイプで、しかもⅣ以降は配信されていないので、閃シリーズに関しては、よほどのDMMerとかでないかぎりはSteamで揃える方がおすすめ。Steam版とDMM版でゲーム内容に違いはない。
SteamDeckはⅡとⅢが非対応。厳密には、個人開発の「Proton GE」を使えば動かすことができるようだが、PC中~上級者向けの設定を要するので、手軽に携帯機でやりたいという人はスイッチ版の方が良いかもしれない。
N-Switch版:閃の軌跡Ⅰ/Ⅱ:改
販売元:Ⅰ・Ⅱ…クラウディットパレードエンターテイメント [2021-]
- ハイスピードモードあり(フィールド2倍、戦闘4倍)※Ⅱはアプデ無しだと2倍
- スイッチ版Ⅰ/Ⅱ/『創の軌跡』のデータ連動特典あり
- 台湾語・韓国語字幕あり(音声は日本語のみ)
- DLC初期同梱
- 容量:Ⅰ…9.8GB/Ⅱ…10.2GB
他の「改」系と同じく、ゲーム的な追加要素はないが、ハイスピードモードはあるので、携帯機でやりたければこれが現状一番手軽。PS4版・steam版に比べると戦闘の入りなどのロードはやや遅いが、PS3・VITA版よりは遙かに早く、気にならない程度。
他機種からのデータ引き継ぎ・連動は当然できない。また、同一機種内でも発売元が違うので、Ⅲの連動開放特典はない(本来のバランスなので大した問題ではない)。Ⅱのアプデで「創の軌跡(CLE発売のため)」のセーブ連動特典が追加された。(内容はPS版Ⅲと同じ30万ミラ等)
この都合のため、スイッチ版「創の軌跡」の、連動限定装備「《英雄》の証」「《解放者》の証」「獅子心大綬章」はスイッチ版閃の軌跡Ⅰ・Ⅱのシステムデータを読み込むことで入手可能になっている。※性能的には序盤に役立つ程度の記念品。
要するにセット買い商法だが、PS版ではⅢ・Ⅳ・零改・碧改の4タイトル買わされていたので微妙に良心的な変更。
PS3/VITA版:閃の軌跡Ⅰ/Ⅱ(無印・純正)
販売元:ファルコム [2013-]
オリジナル(無印)版。今の感覚だとロード時間が長いのはかなりの欠点なので、おすすめできない。でも初プレイならそういうものだと受け入れられると思うので、1周してストーリー把握できれば満足ー、という人には十分といえば十分か。やっぱり無理となってもネット環境とPS4 or PS5があるなら「改」にセーブデータを移行できる(PS4以降にPS3・VITA互換はないため、ソフトは買い直し)。
中古などでハードを含めて比較的安く手に入るだろうことと、このバージョンでしか使えない一部特典DLCがあるのが長所(DLCに関しては新規入手不可のため、これからプレイする人にはむしろ短所)。Ⅰ・ⅡともドラマCD同梱版があるが、そんな大した内容ではないのでコレクター向け。
閃Ⅰ~Ⅱ、今買うならどれがお勧め?
steam版か「改」系(PS4版/スイッチ版)がおすすめ。閃の軌跡シリーズには、「ノルド高原」という地獄(特にⅠ)があるので、ハイスピードモードは今の時代、必須。
メッセージログは、近年の後継作やリマスターで標準搭載されているが、閃Ⅰ&Ⅱについては今のところどのバージョンにも付いていない。
PS4・PS5のPSPLUSエクストラかプレミアムに入っている場合、「ゲームカタログ」というサブスクで、零改・碧改・閃ⅠⅡ改・閃Ⅲ~Ⅳ・創が全部遊べちまう(プレミアムならPS3空改もストリーミングで遊べる)ので一通り安価にプレイしたい・ストーリーを知りたいだけであればまずそちらでやってみるのも手。気に入った・やりこむナンバリングだけ購入すればいい。
『閃の軌跡Ⅲ・Ⅳ』機種間の違い一覧
機種 | 発売元 | 高速モード | スペック |
---|---|---|---|
PS4版 | ファルコム | 〇4倍 | 〇記載なし(PS5では60fps) |
steam版 | NIS America | ◎2~6倍 | ◎無制限/60fps~無制限 |
N-Switch版 | 日本一ソフトウェア | 〇? | △720p/30fps |
PS4(PS5)版:閃の軌跡Ⅲ/Ⅳ(無印・純正)
販売元:ファルコム [2017-]
- 公式製
- 1080p/可変60fps?
- トロフィーあり
- ハイスピードモード/オートモードあり(初期版は要アップデート)
- メッセージログあり
- Ⅰ/Ⅱ改/創の軌跡(PS4版)に対するデータ連動特典あり
- DLC別売り、一部店舗特典系DLCは現在入手不可
- PSPLUS「ゲームカタログ」対象タイトル
オリジナル(無印)版。ハイスピードモード/オートモードは後から無料アプデで追加された機能なので、初期パッケージはアプデが必要(後発廉価版のスーパープライス版はアプデ済み)。
PS3&VITAの旧閃Ⅰ・Ⅱと比較すると、Ⅲ以降は無印時点でかなりロードが改善されている(戦闘の入りはほぼシームレス)のだが、リマスターである閃Ⅰ&Ⅱ改の快適さに比べると、流石に現行機で開発されているゲームなので、特にPS4(HDDのまま)だとカットシーンの合間などで長いロードが目立つ。
DLCについては、ファルコムは、Ⅳから「有料販売の予定はない」という名目で特典衣装目的で複数買わせる商法をしたにもかかわらず、それを他社の他機種版では全部付けるみたいな非道なことを許しているため、オリジナルのPS版で始める後発ファンが割を食う状況になっている。
だが、Ⅲ・Ⅳ・創はアセットが共通しており、ⅢとⅣで使える衣装は大体やりこみ要素とキャラ数がより多い創で通常入手可能なので、一気にやるならⅢとⅣはストーリーを見るだけで一周すれば十分という感じ。大したデメリットではない。
公式のfpsの記載は無いが、おそらく可変で、閃の軌跡シリーズについてはPS5であれば全て60fps動作する模様(海外名はLegend of Hero)。
ファルコムのPS4版タイトルは全部PS5で遊ぶことが出来るが、〇✖決定逆問題がある(PS5のシステム・ソフトは✖決定だが、PS4の日本版ソフトは〇決定)。全部やるつもり or 特典が欲しければⅠ~Ⅳ+創まで5作セットのコンプリートボックスも選択肢。
PS4版『閃の軌跡Ⅰ~Ⅳ&創の軌跡コンプリートBOX』(Amazon)
PC版(Steam/DMM):閃の軌跡Ⅲ/Ⅳ(無印)
販売元:Ⅲ/Ⅳ…NISA [2020-]
- ハイスピードモードあり(フィールド/戦闘2~6の範囲で調節可)
- 高fps設定(30/60/~無制限)、解像度選択・高品質設定可能
- 英語字幕・音声あり(英語字幕版起動時のみ切り替え可能)
- DLC別売り
- Steam実績あり(当初雑だったが修正された)
- Steam版Ⅲ→Ⅳ、steam版Ⅰ・Ⅱ→Ⅳへの連動特典あり
- Steam Deck互換性はⅢ:非対応/Ⅳ:プレイ可能⚠️
- DMM版は『DMM GAME PLAYER』必須、Ⅳ配信なし
PS4版の移植+α。発売元がⅠ・ⅡがXSEEDだったのがⅢ・Ⅳは日本一ソフトウェアの海外法人、創の軌跡はCLEというカオスなことになっているのがPC版。
販売元が違うというだけで、起動ランチャーなどはXSEED発の旧作とほとんど同じ造りで、パッチノートを見るにDurante氏が担当している模様。ということで、メリットもデメリットも共通。相変わらず、セーブデータの保存フォルダもCドライブユーザー名フォルダ直下固定。
Steam版でもHDDのままだと結構ロードがある。(カットシーンやエリアの切り替えでnow Loadingが出る)要求スペックは上がっているので、Ⅰ・Ⅱの動作がぎりぎりだった人はまずPCの買い換えをおすすめ。Ⅲ~Ⅳはアセットが高品質なので、steam版の最高設定は目に見えて差を体感出来る。
Ⅳの連動特典はXSEEDのⅠ・Ⅱ無印でも追加される模様(ゲーム内ではPS4版同様に改と表記されている)。
最近はSteam Deckをスイッチの代用品として検討している人を見かけるが、Steam Deckの中身はArch Linux+Proton(Windows互換レイヤ)なので、ネイティブアプリとして動作可能なわけではない=軽いタイトルなら対応しているのだが、比較的重いゲームはこのように動いたり動かなかったりする。
Steam:英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-
N-Switch版:閃の軌跡Ⅲ/Ⅳ(無印)
販売元:Ⅲ/Ⅳ…日本一ソフトウェア [2020-]
PS4・PC版の移植。ゲーム的な追加要素はないが、PS4版で現在入手不可なDLC衣装が使える。ただ後述の通り、ⅢとⅣは周回には向かず、やりこむなら創なので、メリットとしては薄い。日本一ソフトウェアはⅢ・Ⅳだけ契約してⅠ・Ⅱ改・創は契約しなかったようなので中途半端なことになっている。
やはり携帯機でやれることがスイッチ版の最大のメリット。
PS3世代のリマスター版であるⅠ・Ⅱ改はまだスペック差があまり目立たないのだが、Ⅲ以降は元がPS4基準の作り(スイッチはPS4より性能が低い)であるため、後発版の恩恵が低い。特にフレームレートとロードの遅さ、ジャギ感(高品質アセットのゲームを低解像度環境でプレイすると「柵」のようなオブジェクトのギザギザが目立つやつ)を気にする人は注意。
とはいえDurante氏が関わっているために、最適化技術自体はⅠ~Ⅱを担当するCLEよりも高い。たとえばⅢの必要容量が異常に低いのだが、別にボリュームがスカスカというわけではなく(PS4版は約40G)、きちんと圧縮をやっている賜物と思われる。
【Ⅲ~Ⅳ版】今買うならどれがお勧め?
Ⅲ・Ⅳは今のところどれもPS4版無印ベースで、ハイスピードモードが付いているので、「ハード的なパフォーマンスの差」以外はどれも大差ないレベル。
PS4以降のゲーム全般に言えることだが、ロード面はSSD搭載のハードかそうでないかでかなり顕著に差が出るので、長いnow Loadingが嫌な人はPS5かゲーミングPCでやるのがいいだろう。
PS4版Ⅲ・Ⅳには「創の軌跡」でシステムデータを読み込んでゲーム内入手不可の装備を贈呈という連動特典があるが、スイッチ版は発売元が違う関係上、対象作品が閃Ⅰ・Ⅱ改にすり替わっている。steam版では全ての発売元が違うため入手できない。
『創の軌跡』機種間の違い一覧
機種 | 発売元 | 高速モード | スペック |
---|---|---|---|
PS4版 | ファルコム | 〇4倍 | 〇記載なし(PS5では60fps) |
steam版 | CLE | 〇4倍 | 〇無制限/最大60fps |
NSW版 | CLE | 〇? | △記載なし(720p/30fps?) |
創の軌跡は【閃の軌跡Ⅳ】のファンディスクみたいな感じ。やりこみ性は一番高いのだが、問題点も多い。
PS4(PS5)版:創の軌跡(無印・純正)
販売元:ファルコム [2020-]
- 公式製
- 1080p/可変60fps?
- トロフィーあり・PSVR対応
- 閃Ⅲ・Ⅳ・零改・碧改(全てPS4版)のデータ連動特典あり
- DLC別売り、一部店舗特典系DLCは現在入手不可
- PSPLUS「ゲームカタログ」対象タイトル
PSVRで軌跡ヒロインと「コミュニケーションイベント」ができるのがPS版の最大ポイント。(イベント自体はなくても楽しめる)
システムデータ連動特典がエグく、4作持っていないとアイテムコンプできない。 どうせもらえるものは役に立たないアクセサリーなので、気にしない方が精神的。
steam版(Windows PC専用):創の軌跡(無印)
販売元: Clouded Leopard Entertainment
CLEはアジア系のローカライズ企業なので、英語が入っていない。
また、これまでの閃シリーズと担当者が違うようでPS版のベタ移植感が強い。
設定はウィンドウモードや起動ロゴの省略、解像度・アンチエイリアス・シャドウ・fps設定、コントローラ設定など基本的なものは旧作と変わらないように気が遣われている感じだが、視野角とターボモードの速度設定が無くなっている。fpsも60が最大。セーブデータフォルダやマウス強制バインドなど旧作でも悪い部分はそのまま。
フルHD/60fps程度の環境では大きな支障はないが、4k表示だと不具合がある模様。正直……やりこむなら創が一番プレイ時間が長いので、逆だったらよかった。
N-Switch版:創の軌跡(無印)
販売元: Clouded Leopard Entertainment
日本一ソフトウェアから発売されたスイッチ版Ⅲ・Ⅳは店舗別特典DLC衣装商法をやらなかったのだが、CLEはスイッチ版だけやる気を出してやっている。ただ、これは単なる色違い衣装で、PS版で特典対象になっていたオリジナル衣装は1400円で買えるので、やはり複数買いを強要されたPS版よりはマシな環境かもしれない。
解像度などの記載は無いが、グラフィックは閃の軌跡Ⅳと同世代なので流石に30fps以下、CLEは日本一ソフトウェア(が契約している開発会社)よりも移植品質が悪い。とくにラスダンあたりはPS版でもかなり無理しているので、スイッチではプレイ出来るだけありがたい精神で臨む必要がある。
【創の軌跡】どのバージョンがお勧め?
一長一短。プレイアブルキャラが多すぎる関係で終盤はロードが長い・FPSガクガクになるため、快適にやりたければSSDのPC・PS5推奨。
PSVRを持っているならPS版がお勧めだが、コンプリート主義者には面倒な仕様。やりこみ系なので携帯機でやりたい派が多いと思われるが、スイッチ版はパフォーマンス的に厳しい。かといってsteam版は性能を活かせない残念仕様。
Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ→創の順でやらないと駄目?
【ストーリー】
続きものなので、ストーリー自体初見なら、Ⅰからやった方が楽しめるかと思う。
ただ、アルティナ目的の場合、Ⅰには全く出てこない。出てくるのはⅡから。
閃Ⅰ~ⅡはPS3で主人公リィンの学生時代、閃NW(アニメ)が中間期、Ⅲ~ⅣはPS4で教官時代という感じで世界観の年代も、ゲームとしての世代も一区切りついている感じではあるので、知らないキャラが大量に出てくるのが気にならない人であればいきなりⅢ・Ⅳからやっても問題ない。
また、Ⅳと創の軌跡では空の軌跡(リベール編)、碧の軌跡(クロスベル編)のキャラも大集合するので、きりがないというのもある。
一応、閃の軌跡Ⅰ~Ⅲについては、ゲーム内と公式サイトにダイジェスト(あらすじ)が用意されている。
創の軌跡はいわゆる後日談・アフターものなので、閃Ⅳと碧はやっておかないと開幕からネタバレに遭う。リィンかロイド、どっちか知らないと厳しいと思う。
【やりこみ・アイテムコンプ】
Ⅱのアクセサリー「黄金の徽章」は「Ⅰのクリアデータを開始時に読み込まないと入手することができない」が、Ⅰのデータを読み込むかは「周回毎に確認される」ので、Ⅱの後にⅠをクリアして、Ⅱの周回時にⅠのデータを読み込むことで後から・周回するごとに・何回でも入手可能(≒リカバリー可能)。「黄金の徽章」の性能的にも大して有用な装備ではない。
周回やりこみ要素は、Ⅰは最強武器とアクセを揃えるぐらいしかない。Ⅱはおまけダンジョンをゲストキャラを含めた自由なパーティ編成で攻略できる・2周目以降隠しボスがあるなどシリーズには珍しくサービス精神が豊富な作りになっている。
Ⅲ・Ⅳには、Ⅱの「黄金の徽章」のような前作クリアデータを読み込まないと入手できない「データ連動限定装備」は存在しない(Uマテリアルや通常クオーツなど、どうでもいいレベルの特典はある)。どこからやっても問題ない。
Ⅲ・Ⅳはキャラの使用制限がめちゃくちゃ激しい(キャラ数は多いが、ストーリー上の都合で加入・離脱しまくるので、ゲストは装備固定&毎回装備リセットされ、パーティ編成の自由度・楽しみがない)ので、あまり育成を極めたりするゲームデザインになっていない。
育成ゲーという意味で、最終的な寿命が比較的長いのは、夢幻回廊で好きなパーティを組める閃の軌跡Ⅱと創の軌跡。
【Steam版】閃以降の軌跡シリーズでお勧めのコントローラ
軌跡シリーズの操作は閃の軌跡Ⅲ以降、タッチパッドボタンまでフル活用で必要性の低いボタンに割り当てを変えようにも、すべてに必要な機能が割り振られているという非常にタイトなボタン割り振りであるため、スイッチや、通常のPC用のパッドではボタン数が足りずにハイスピードモード切り替えボタンがL3押し込み(もっとも壊れやすい部分)に追いやられているという微妙に厄介な問題がある。
steam版でPS4 or PS5のコントローラー(DUALSHOCK4・DUALSENSE)を持っていない場合、以下のような多ボタンコントローラでL3とR3を普通のボタンに割り当てるのがお勧め。
PS4 or PS5のコントローラーがあるならそれを使うのがベストだが、最近のコントローラーは高性能なので単品で買うと普通に高い。アクション性が低いものはこういう廉価なサブコンを揃えて使い分けた方が長持ちする。
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その他関連作品
『閃の軌跡 Northern War(アニメ)』
一応、アニメについても触れておく。
これは「閃の軌跡ⅡとⅢの間」、ノーザンブリア地方で起こった「北方戦役」を描く(全体からするとめちゃくちゃニッチな)エピソード。閃シリーズをやった人は視ておくべきかというと……、スルーしても問題ない。
『暁の軌跡』の運営会社である「UserJoy」主導、台湾資本のスピンオフらしく、暁と同じくストーリーはファルコム公式では無い。閃の空白期を補間してくれるものというよりは、ソシャゲのオリジナルキャラ中心の販促アニメといった内容。
外資系企業が権利を持っているためか、ネット配信のみでBlu-rayなどの発売はない模様。
The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War(Amazonプライム)※第一話無料
『閃の軌跡 Northern War(ゲーム)』
2013年冬にサービスを開始した暁の軌跡の運営元による、アニメNWのソシャゲー。実質『暁の軌跡モバイル2』。
今のところアニメ版のストーリーほぼそのまんまだが、アニメで(原作ファンが期待したが)ほとんど出てこなかったノーザンブリアの設定なども見れるので軌跡の世界観考察が好きな人はこちらの方がいいかも。ただ課金誘導が結構露骨なのでソシャゲ慣れしていない人は注意。
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