雛鳥ブログ

主に「英雄伝説 暁の軌跡」の攻略

常設追加キャラレビュー2020

 去年と同じく、無印版の4周年FES+年末の追加キャラのレビュー。

今回はボーナス支援キャラだけの模様? 最新ピックアップ以外が役に立たない状況が年々酷くなっていっているので、常設にも毎回手を入れて欲しいところだ。

 

absfield.hateblo.jp

 

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 4周年ではエマ、ユーシス、ミリアム、ガイウス、マキアス、エリオットの六人。去年と合わせて旧Ⅶ組が全員集結……ラウラだけ居ない!?のに後から気づいたのか年末でラウラ、トワ、エリゼ、アルフィン、アンゼリカの五人がさらに追加された。

  ようやく2018年後半のインフレ第一段階に追いつき、ラウラエマ以外は全体パッシブ持ち。ストーリーや探索地の敵相手ならば、どれも一騎当千の活躍をしてくれる。

 

2020年ボーナス支援追加キャラ

数値は★6LV30時。STR=物理型、ATS=魔法型、P=全体パッシブ持ち

 

FES追加

エマ  ATS 1208 加速持ちアーツ使い

 幻の6連結アーツ使い。原作のARCUSでは1ラインであるメリットが薄かったが、暁では全員、エニグマ(属性値型)を使うのでシステム的に優位に働く。水を得た魚状態。同属1ラインの競合としてはカンパネルラ、オリビエ、マリアベルがいる。

 2017年と実装時期が古く、フィーやアリサと同時期のキャラ。つまり今回追加キャラの中ではステータスはかなり低いが、なぜか暁運営は防御バフクラフト「クレシェントシェル」を他にシェラ姉しか持たないAT加速クラフト魔改造したため、加速キャラとして絶対枠を確保している。

 閃キャラには珍しくアーツ優先AIで、自動で使う場合はアヴァロンゲート、ダークマターなどの習得がオススメ。アーツ/クラフトの通常バリア100%貫通というレアスキル持ちなので、ストーリーを進める上ではかなり使いやすい万能委員長。

 衣装はそれなりに貰えているが、AT加速クラフトのメリットが大きく見積もられているためか、シェラ姉と同じく性能の上がり幅はマイルドな傾向。器用貧乏…というには色々持っているので、加速キャラの環境に振り回される器用平凡という感じ。

衣装

水着:推薦状40枚で廉価化。全体パッシブとして、発動時に加速するタイプの完全バリアが付いた。

Xmas:加速バリアが「幻の領域」化、他は遅延無効が付いたぐらい。加速クラフトの価値は相対的に低下しているのでやや物足りない地位になっている。

ラプンツェル 月末実装だったが、属性領域貫通が付いた程度でほぼ強化されていない。バランス担当者が変わったのかこの時期のキャラはエマに限らずデフレが続いている。

 

ミリアム  STR 1261 P バリアタンク

  2018年実装。全体物理バリア5回。パッシブ的には物理型のブルブランと言った感じ。雑魚モンスターは物理攻撃が大半なので、特に序盤なら加入時点で難易度を爆下げしてくれる。

 広範囲・地点指定の大円クラフトと自己バリア、ダメージを受けると状態異常解除&一定CPを下回るとターン終了時CP+10という自己パッシブにより、前衛としても抜群の使いやすさがある。流石はアルティナのお姉さん。

 モバイルではXmas衣装の実装が早く、環境トップクラスにいるが、無印では推薦状40枚クラス*1の中堅キャラ扱いで、主要な性能は貰えない傾向にある。

衣装

Xmas:敵に2種の被ダメデバフを付与でき、火力を伸ばす方向性。以降使い勝手が大して変わらない通常クラフトが増え、グレンが大量消費されるのが難点。

メイド:衣装デュバリィと同系統の「追撃」と被ダメージ-150%という強力な全体パッシブを新規獲得。敵がダメージ減少効果無視を持っていなければ大抵0ダメで一方的に殴れるが、こちらも領域貫通や連撃がないと何も出来ない環境なのでサポート役に。

陰陽師ようやくバリアが領域化し、「幻の領域EX」に。白銀の守護の被ダメージ-180%に上がったが、固有バフ枠のため、一番防ぎたい相手のレーヴェには解除されてしまう。Xmasティータの方は汎用系で解除されないので相対的に価値が下落した。

 

ユーシス  ATS 1345 P バランス型魔法剣士

 2018年実装の元推薦状40枚。この時期まで、新キャラには伝統的に推薦状が付かなかったのだが、流石に男キャラはそのままではガチャが回らないと判断されたのか、以降推薦状が付くようになっている。

 初の全体パッシブでの開幕全体f:id:absfield:20190204163944j:plain起死回生「2回」持ちで、当時はフィーの追撃対策として最新鋭のキャラだった。しかし今では連撃や解除持ちが多数いるので、この面でのアドバンテージは殆ど残っていない。

 個人性能としては、クラフトAIの魔法型かつ、地点指定中円クラフト・地点指定大円Sクラフト持ちであるため、ステルスにも強く、シャロンに似た雑魚掃討タイプ。

 原作での存在意義「ノーブルオーダー」がパッシブとして組みこまれており、「アークブレイド」を撃つ度に掛け直される。消費CP35とやや重いのが難点だが、そこさえ解決すれば使い勝手は良好。魔法型なので、船員としての道もある。

  クロウに似た踏み台キャラだが、クロウは衣装が貰えているのに対して、ユーシスは1着もなく、置いてかれっぱなしになっている。男勢の中では人気のある方だし、閃Ⅱの旅装や閃Ⅳverだけでも需要はあると思うのだが……?

 

 

エリオット  ATS 1785 P 有能アーツアタッカー

 空の6連結アーツ使い。エマと同じく、エニグマの恩恵で碧ティオのようなアーツ長者として振る舞えるのが暁版の魅力。同属性競合はリーヴ程度。

 元々は2019年、サポチケ付きの月末・実質推薦状30枚で実装されたため、今回追加キャラの中でもやはり一回り強い。モバイル版では削除されてしまった開幕の敵全体拘束全属性有効率操作とアーツダメージUPの相乗効果でアーツの火力を大幅に上げることができるのが特徴。

 さらにエリオット本人は開幕駆動時間0。衣装レンと同じく、道でいきなりアヴァロンゲートで殲滅したり、メルティライズでCPを配ったりできるので、限定キャラが相当揃ってくるまでは活躍可能な、デキる男の子。

  今回追加キャラではミリアムと並んでオススメといえるが、いくら可愛い(父談)とはいえ男キャラなので衣装が来るかは不安がある。実装から2年の間、リーヴより強かったのだが、2021年のハロウィンリーヴで大きく差がつけられてしまった。

 

 

ガイウス  STR 1823 P 短期決戦の補助役

 2019年・元推薦状40枚キャラ。旧Ⅶ組としては一番最後に、マキアスとセットで実装された。この中では一番最新なだけあってインフレを感じさせるパッシブ盛り盛り。

 エリオットと同じく開幕の敵全体拘束持ち。全体f:id:absfield:20190204163944j:plain起死回生1回、高回避、ダメージ軽減持ちと開幕の生存力ではピカイチのキャラ。敵の攻撃を受ける度に回避率が上がっていくので、最終的には当たらなくなる。また、一番でかいのがターン終了時CP+30。これによってSクラ連打にも使えるので、武術や道でも未だに採用されることもある。

 反面、効果が続くのは、4~6ターンで再付与手段がないので、切れてしまうと大半の力を失う短期戦特化型。それも探索地・訓練・大乱闘攻略では十分すぎる性能なので序盤に当てた雛鳥にはいい風を吹かせてくれるだろう。

  リィンとクロウ以外のⅦ組男子は、衣装を一枚も貰えていないし、今後貰えるとしても頻度は低いと思われるので、そのうち風が止んでしまうのは否めない。

 HPが異常に高く、通常キャラの中では魔王シグムントに次いで2位。水曜レイドでも力を示せる。

 

マキアス  STR 1763 P 速攻デッキ系男子

 ガイウスのオマケのような形で同時実装された、閃におけるジンさんやダドリーポジションの人。

 加速クラフト「バーストドライブ」を失っている。代わりとして、全体パッシブ「アクティブ」の「4ターンの間、ターン終了時、AT+15加速」が個性。要するに開幕加速キャラなのだが、AT0の仕様と加速禁止キャラの実装タイミング的にほぼ死産だった。他には、被ダメージ減少効果無視を20%-30%盛れる。現状、試練の道では永続ダメージ減少100%越えの敵が平気で出てくるので、ないよりはマシ程度。

 まあそこまで有力なスキルを持たないというだけで、「地属性」のキャラ自体、環境が悪く、トワとノエルしかまともに衣装を貰えていない中で、愛を持って使えばそれなりに戦える分、ジンさんよりは恵まれていると見るべきかも。

 2022年以降は、無効化出来ないパッシブの増加と、レーヴェが加速禁止を持たなかったため、再評価の兆しがある。

衣装

旅服:リィン、クロウ以外のⅦ組男子でまさかの初衣装。推薦状40枚でさぞや強化されるのだろうという期待から、無料配布レベルの微強化という冷遇を受けた。モバイル版の通常マキアスは貫通パッシブを貰えたのでそれ以下になってしまった……。

 

年末 

ラウラ  STR 1287 物理タンク

 Ⅶ組全員集結。元は2018年6月実装の月末キャラ(天井なし)だが、自己パッシブ系アタッカーなので現環境ではクロウ等と同じくノーマルで使いつづけるのは厳しい。

 ラウラの特徴は「硬い」こと。一見アルティナに近いが、こちらはバフが剥がれにくく、ダメージ減少50%を安定して保てるので課金防具や衣装クローゼなどで更に補強すればほぼ永続で軽減率100%超えの鉄壁タンクとなれる。

 弱点としては状態異常耐性がないので、敵のダメージが通らなくても気絶や挑発でハメられると強制撤退機能を使うしかなくなる。衣装ティータなどでフォローしたい。

 水の物理キャラは少なく、ミレイユとカシウス、そしてFESの父、ヴィクター・S・アルゼイドぐらいなので衣装を取れば火曜レイドでも役立つ。クラフトは地点指定・吸い寄せ系の「洸円牙」がそこそこ便利。暁では単体クラにはあまり用事が無いので広範囲・地点指定攻撃を持っているかが使いやすさの目安となる。

衣装

ワンピース:Sクラにダメージ減少効果無視40%、全体パッシブで起死回生1回が付くが、Ⅶ組男子はノーマル衣装で標準搭載しているのでやはり若干型落ち感がある。

新選組:自分のみだが地以外の属性領域貫通と6連撃、紫起死回生をもらい攻守ともにバランスのいい剣士に成長。ただしSクラが対象指定に劣化してしまったのでステルスへの対処はしにくく、範囲掃討性能はフィーに劣る。

 

 

トワ  ATS 1328 P 貴重な地属性魔法補助

 2018年3月実装の月末キャラ。この時期まで「閃キャラは自己パッシブしかもたないが基本性能が高い」というデザインになっていたが、トワははじめて、控えめながら火力アップ系全体パッシブを持たされている。

 トワのような原作でスポット参戦だったキャラはクラフトの種類が2種程度しか用意されていないので、暁ではディフェクターが魔改造されて投入されることが多い。逆にエマのようなメインキャラからはディフェクターが削除される傾向。

 ディフェクター&Sクラでバリアを解除できるのがトワの個性。ノーマル時点では魔法バリアしか解除できないので微妙だが、Sクラ「レインボーショット」の範囲が敵全体であり、余計なパッシブを持たないため、衣装エリィでSクラ連発出来る場合、雑魚掃討キャラとしてかなりの優等生。

 また、現状トワは地属性で唯一の魔法型なので「属性アーツダメージ向上」を使いたい人にはトワ以外の選択肢はない。オーブメントは5連結だが、地属性では最優。

衣装

アリス:無限バリア持ち。貫通キャラ以外には無敵と化す。さらに自分のみ開幕CP+20で花嫁エリィと合わせて丁度100となるので無限の塔上層でも開幕バリア解除レインボーショットが撃てる。起死回生には対処できないものの、周回時短性能は随一。

花嫁:領域も解除できるようになり、時短性能はほぼそのまま(ターン終了時CP+20の処理が入るため若干劣化)でより使いやすくなっている。起死回生対策は新選組シャーリィなどの開幕解除で補おう。敵の貫通パッシブを4T無効化できるのでマリアベルなどに対する防御性能も備える。

浴衣:花嫁が新選組の拘束デバフ「撃鉄・撃取」を無効化できるのに対し、浴衣は「導力遮断Ⅲ」を無効化できるが、前者を失うという一長二短の性能になってしまった。ターン終了時CP+20が永続になるなど、地味に強化もあるのでどちらを採用するかは悩ましい。

 

エリゼ  ATS 1837 P 唯一無二の打ち消し性能

 2019年7月実装の月末キャラ。今回ボーナス支援に入った中では一番お勧め。

 当時としてはあまり強くはなかったのだが、「消費CP0のホーリースコールで味方全体CP+30、さらに開幕は連続行動できる」「敵にダメージを与えるか、バリアを発動させた場合、敵の起死回生を解除する」というCP減少や、起死回生効果持ちに対するキラー性能の持ち主で代替キャラが存在しないため、2020年の現環境でも育てる価値がある。

 特にミュゼとのシナジーが強力で、起死回生解除と貫通追撃+CP供給の組み合わせにより、試練の道に出てくる面倒な不死者を一撃で切り伏せることが可能。

 全体パッシブ・防御面では無限f:id:absfield:20190204163944j:plain起死回生2回(魔法攻撃で倒そうとすると無限復活する)を持つが、普通に物理で殴られれば消えるので、あまり当てには出来ない。

 衣装

浴衣:領域解除性能、ホーリースコールのCP減少耐性、SPDデバフの強化で動きやすくなった程度。やることはノーマルと同じ。味方側の起死回生は赤6回に変化。

バレンタイン:新たに赤が解除可能になり、味方の起死回生は黒3回に減少。レーヴェの「鬼謀」は双方無効化できず、連撃-4回で2連撃に落ちるので、黒3回でギリギリ耐えられるという環境。相変わらずCP減少を無効化するホーリースコールが強い。

 

アルフィン  ATS 1818 P 多機能支援キャラ

 元は2019年1月実装、エリオットと同じくサポチケ付きの月末・実質推薦状20枚

 全体f:id:absfield:20190204163944j:plain起死回生2回と完全バリア持ち。Sクラが回復系でお姫様らしくヒーラーなのだが、通常クラフト「プリンセスエール」には状態異常解除とバフ効果しか付いておらず、HP回復は「天声」のリジェネ効果で戻すので使用感は独特。火属性の6連結でアーツも得意だが、AIはトワ同様クラフト系。

 自分のみ開幕状態異常無効/3ターンをメディオーブ効果無しに持っているのでエリオットやガイウス等の開幕拘束系を食らってもすぐ立て直しが可能。

 アルフィンのディフェクターは「敵1体の起死回生を解除する」効果を持つ。エリゼが攻撃が当たらないと解除できないのに対して、ディフェクターは補助クラフトなので100%命中し、敵の面倒なカウンター効果を発生させない点がメリット。ただし、ステルス状態の敵を対象に取れないし、1体ずつ入れないとならないデメリットもある。

時短的には最適キャラではないが、1体ずつ倒していかないとならない厄介な不死者相手には細かい調整がきくので居ると便利という感じ。

衣装

お雛様:領域解除性能と解除不可の消費CP0が付き、便利な女属性に拍車が掛かる。

花嫁:ロゼが貫通出来ない火の領域EX」、アイリに対処できるようになったぐらいであとはお雛様とほぼ一緒。エリゼが絶対的なレアスキルを持っているのに対し、アルフィンは他でも代用出来るので差を付けられてしまった感じ。

 

アンゼリカ  STR 2036 P 第二世代の物理アタッカー

 2019年5月実装の月末キャラ。

 一言でいえば廉価版カシウス。常設キャラでは初となる、バリア貫通+連撃3回の同時所持者。この3回だけで対応できる不死者(無限起死回生持ち)はアンゼリカ本人、水着クレア、ルーファス、カシウス程度だが、対策を持たないキャラではこれらのキャラに絶対勝てないので、救済として常設にいてもいいぐらいの人権・最低保障性能と言える。

 お勧め度としてはエリゼの次点。連撃アタッカーの宿命なのだが、2020年時点で「連撃6回」持ちが実装されているので、上位性能を持ったキャラが入ってくるとお役御免になってしまう。

 とはいえ全体パッシブとして能力低下無効(マッドハッターカンパネルラやエリゼのパッシブを防ぐ)と物理攻撃で無限復活する無限f:id:absfield:20190204163944j:plain起死回生2回も持っているので、試練の道でも戦力外となるのはかなり先。雛鳥なら育てて損はないだろう。

 

衣装

パーティー中華風衣装。時以外の属性領域貫通、連撃6回、紫起死回生解除※ロゼは対象外でアタッカーとして現役性能に返り咲いた。しかし、ロゼ以外は別に半年以上前のキャラでも対処できるので、物足りなさは否めない。

 

*1:2018年以降は、イベント支援ガチャで付属する推薦状の数が少ない=天井が高いほど強力な性能になっている傾向がある